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ひな人形のできるまで


衣裳着人形[頭・胴〈2〉]


衣裳着人形は、人形とは別に衣裳を作りそれを着付けたものです。通常頭と胴体とは別々に作成し、胴体が出来上がった後に頭を取付けて仕上げます。

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[10]中塗り
地塗りに使用したものよりも濃い目の胡粉の液を用意します。 これを全体に良く刷りこむように塗ります。最後に胡粉の液を入れた桶の中に頭を浸し、顔を下向けにして引き上げながら、余分な胡粉を垂らして落とします。胡粉を垂らしきる間際に顔を上に向け、目、鼻、口などにたまっている胡粉を筆で取り除きながら、微妙な修正をして乾燥をさせます。
[11]切出し
胡粉の塗りムラを取り去るために、水に浸した柔らかい木綿の布を固く絞り、頭を軽く拭いて胡粉のムラを取ります。乾燥後、目、鼻、口などの置上げをした部分を小刀で削って形を整えます。
Movie 切出し〜面相描き
[12]上塗り
上塗りと仕上げ塗り用の胡粉の液を準備します。胡粉(ごふん)を膠(にかわ)で練ったものを、熱湯につけてあくを抜きます。それを更に湯煎にかけ、沈殿物を取り除いた上澄みだけを使います。 上塗りは、この充分に生成した胡粉の液を、上塗り用の刷毛で丁寧に塗り、乾燥させます。この作業を5回以上繰り返した後、補正、磨きを行います。その後、更に、仕上げ塗りを数回行います。

※胡粉の製法と塗りの方法は、江戸時代の初期から伝えられている伝統的な技法です。
[13]面相描き
眉毛や髪の毛の生え際などを墨で描き入れ、唇に紅を差します。


[14]筋彫り
生え際に沿って、髪の毛を植え込むための溝を彫ります。
Movie 筋彫り〜結い上げ
[15]毛吹き
髪にはスガ糸と呼ばれる、ヨリをかけない絹糸を黒く染めた糸を使います。糸を櫛で良くとかし、先をきれいに切り揃えて糊付けします。 髪を筋彫りした溝の中に順々に目打ちで植え込みます。
[16]結い上げ
植え込んだスガ糸をまとめ、それぞれの髪型に結い上げます。



[17]胴組み
人形の胴には、稲藁を一定の太さにまとめた藁胴を使います。 胴組みはまず、藁胴の脚の部分に肉付けした針金を差し込んで固定し、その回りに綿や木毛を巻きつけます。そして、その上に和紙を巻きつけて形を整えます。腕の部分も脚と同じように行います。腰の部分にも綿や木毛をつけて腰の形を整え、その上に和紙を巻きつけて仕上げます。
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